運用というと何かを日々チェック・メンテナンス・アップデートするのが一般的な解釈かと思います。僕の仕事に置き換えると、サーバーやネットワーク機器の状態をチェックすること。サーバーが停止していないか、ネットワークが切れていないか、アンチウイルスソフトに異常が出ていないか、バックアップは稼働しているか…。もしもエラーなどがあれば導入している専用の監視システムが検知し、知らせてくれる仕組みになっています。異常がないことを毎日チェックするのが、僕の役目です。ただし、これはあくまでもほんの一部。主な役割は“岡谷グループ全体のITにかかわる総合窓口”です。オフィスのレイアウト変更や定期的な人事異動による人の増減に合わせ、パソコンなどのセットアップをする。ソフトやアプリケーションのインストールをサポートする。「システムへアクセスするパスワードを忘れたから教えて欲しい」なんていう問い合わせに対応することもあります。岡谷グループは全社共通で使っているシステムがあり、アクセス権限やアカウント管理を運用部が担当しているためです。窓口としての役目を果たすのはもちろんですが、作業をするだけではありません。「お客様と私たち双方の業務をいかにバランスよく効率化するか」という観点で提案することもあり、今後さらに提案力に磨きをかけます。

個人情報や機密事項など、システムや付随機器が扱う情報は非常に重要。絶対に外部へ漏らす訳にはいきません。そのため岡谷グループではセキュリティーポリシーを設けています。USBなど外部記録媒体について、メールの利用法、パソコンの取り扱い方法など。合計約25項目で定められたセキュリティに関する行動指針です。例えば「新しいフリーソフトをPCに入れたい」と要望があれば、セキュリティ上問題ないか調査する必要があります。サーバールームへ入れるのは権限を与えられた人だけですし、所定の手順を踏まなければいけません。セキュリティーポリシーを把握し、遵守。場合により指導するのが僕の重要な役目です。それだけではありません。サーバー、ブラウザ、OS、フリーソフト、ウイルスなどのセキュリティリスク、ルーター、LANケーブルなど、仕事柄幅広いモノに触れるので情報収集力も重要です。正しい知識がないと、正しい対処もできませんし。IT業界では日々バージョンアップが行われ、仕様も変わっていきますからね。さらにITパスポートや簿記などの資格を取得したり、必要に応じて外部のセミナーへ参加することも心掛けています。有り難いことに、経済的な支援は会社がしてくれるので。